写 記

日々の写真を日記代わりに

広く離れて

すっかり秋めいてきましたね。いきなりの寒さ。皆様、体調崩さずお過ごしでしょうか?

撮影時は秋なのに何故か汗ばむ夏日…そんな不思議な秋晴れの下、50mmの単焦点と共にモデル「かぜの。」さんを撮影してまいりました。

 

モデルさんと風景を一枚の写真に溶け込ませたい…

そういったシチュエーションでは、50mmの焦点距離は私にとってイメージしやすいレンズだと思ってます。

 

少し引いた85mmの写りも好きなのですが、モデルさんを中心に周りの景色を広く取り入れたい時、50mmを多用します。

結構「間」を作ると、リラックスしたオフショット的な写りになって好きなんですよね。

 

木漏れ日は、優しく照らす天然の照明。

せっかく素敵な照明が注がれているのだから、魅力的な被写体を風景と共に撮影したい…50mmの適度な広さ、私は広く離れて撮り収めたいのです。

 

モデル:かぜの。さん

*ご本人様に許可を頂き掲載しております。

 

400ポトレ

Nikon Z 7 + NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S  F:5.6 SS:1/200s ISO:64

皆様、お久しぶりでございます。しばらくポートレートの世界へ身を投じておりました。

スタジオや屋外撮影をしながら都内を駆けずり回っていた10月…今回は、念願の音羽杏奈さんを撮影する機会に恵まれました。

 

Nikon Z 7 + NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S  F:5.6 SS:1/200s ISO:64

私の場合、モデルさんの胸元からお顔を中心に撮るバストアップ構図や繊細な表情を捉える事ができるクローズアップが好み。

そういった理由から今回は400mmのレンズを選択したのですが、使用前はさすがに窮屈かな?と不安ばかり…

けれど少し距離感を保つと程よいボケ味と、イメージ通りの構図へ整えやすいと感じました。

 

 

Nikon Z 7 + NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S  F:5.6 SS:1/200s ISO:64

何より…この焦点距離ポートレートに使えると確信した瞬間。

好みもありますが、こういった屋外撮影の場合、構図取りが容易な70-200mmが鉄壁の守備範囲で安心感もあります。

だけど、400mmの適度な圧縮効果が主体を更に前面へと押し出してくれる印象を受けるんですよね。

 

 

Nikon Z 7 + NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S  F:5.6 SS:1/160s ISO:64

被写体が威圧してしまうくらいレンズを前に出す必要もなく、かといって無理なクロップで拡大する必要もない。
最短撮影距離2.5m。寄れる・寄れない等の意見は別として、個人的にはこれくらいが最適距離なのよね。

400mmのポートレート…私は好きだなぁ。

 

モデル紹介:音羽杏奈さん

フレッシュ専属モデルとして現在は学業と共にご活躍中。歌やダンスまで多才にこなす素敵な方。

お話を聞いていると、とても明るい性格の中で、ご自身の夢について志をしっかりと持っておられる芯の強い方だという印象を受けました。

今後のご活躍、大いに期待しております!

*ご本人様に許可をいただき掲載しております(転載はご遠慮くださいませ)。

 

 

秋の季節

私にとっての秋の入り口、それは曼珠沙華を愛でる事から始まります。

 

500万本の曼珠沙華が群生するこの公園、見方によっては赤の絨毯。

でも、今回はそこにヒラヒラと舞い落ちる落葉の姿も…

 

去年は全く意識していなかった落葉達、曼珠沙華と共に秋の風物詩になりそう。



未だ蒸し暑い一日でしたが、秋の訪れはゆっくり訪れているんだなぁ…そう感じた公園の一場面。

さぁ、いよいよ秋到来かな。

 

 

 

圧巻と安全

ANA Blue Hangar Tour」 に参加してきました。

格納庫から一望できる整備風景、もぅ…圧巻です。

 

3階デッキから見下ろした格納庫。最大7機が格納できる広大な空間。

互い違いに機首を前後に向けながら、疲れた翼を休ませているかのよう。

 

格納庫内で目にする風景は全てが新鮮。

触れる事は厳禁だけど、せめて質感だけは記録として残しておきたいものです。

 

エンジンと一言に表現するには勿体無い。プロダクトデザインのアートではないでしょうか?

金額に換算すると…一機、数億から数十億。すでに私の金銭感覚では追いつけない現実です。

 

巨大な機体が今は静かに眠っているようにも感じます。

大勢の人達を乗せて旅を続けていたのですから、その疲労も溜まっている事でしょう。

 

整備という休養をしっかり済ませてから、彼らは再び広い大空へと旅立っていくのでしょうね。

 

ANAグループの各部門が一丸となって行っている整備。

見学前に行われた説明会では「e.TEAM ANA」と称された各チームの講義を受けました。

滑走路、飛行機内の設備、エンジン、機体のオーバーホール、整備に必要な工具の管理やサポート等…

休養中の飛行機は、数千人の整備士さん達が24時間体制で従事してくださっているおかげで、安全が保たれているんですね。

 

 

航空会社や整備士さん達によって実現している「空の安全」。

圧巻の光景を目の当たりにして、安全を保つ為にどれだけの人達が関わっているか気付かされた今回のツアー。

飛行機を利用する際は、今以上に感謝と尊敬の気持ちを持って乗り込もうと思います。

 

次回の旅は…もちろんANAで。

 

*今回の8枚の写真は、事前にANAの広報に許可をいただいた上で掲載しております。

 

 

雫と雨滴とMCと

先日までの酷暑を忘れてしまうかのような涼しさ。ようやく秋を感じる季節になってきましたね。

小雨混じりの曇天、そして雫や雨滴は、普段目にする草木をより美しく演出してくれる気がします。

 

「色濃いながらも瑞々しく」…NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S を使用する際はいつもこのテーマを念頭に草木や花々を撮影しています。

雫や雨滴が化粧のように色付けられた植物達、テーマに沿った一瞬が切り撮れる最良の天候かも。

 

私の好きな曼珠沙華。今年も開花の時期がやってきましたね。

去年同様、このレンズで再び撮りに行こうかと思ってます。できれば雫と雨滴と共に…

 

 

虫喰いではないのです

観葉植物の窓葛(マドカズラ)。

なんだか不思議ですよね、葉っぱに沢山の窓ができている。

 

初めて見た時は、虫に喰べられていると思いましたが、決して虫喰いではないのです。

入れ物が無かったので、ジャムの瓶に収めたのはご愛嬌…

 

 

 

客車の光

鉄道博物館へ訪れました。ここは以前から来てみたかった場所。

一斉に展示された車両達。2階から俯瞰して見ると、C57形蒸気機関車に視線が集まります。

 

大宮駅や都内の駅にも展示されている山本容子さんのステンドグラス。

「過ぎゆくもの」と題された作品が鉄道博物館の2階に設置されています。光を通して感じる事ができるパブリックアート、しばらく眺め続けておりました。

 

 

光といえば…今回の撮影目的である客車の光。

人によって感じ方は様々ですが、クラシックな内装にとても似合う色だと思ってます。

 

ナデ6110形やクモハ40形の客車を照らす琥珀色の光。この照度感、眺めていてとても落ち着きます。